僕のブログ読んでくださっているみなさんに一刻も早くお知らせしたかったので、ドタバタの渦中での告知です。
本当に悲しいことと嬉しいことが表裏一体でいっぺんにやってきて今日1日の目まぐるしい変化に身をまかせるように、殆ど考える暇を与えてもらえないまま今行ってる会社で新しいポジションを与えられる事になりました。喪失感と悲壮感が半分、高揚感と闘争心が半分の複雑な気持ちです。

一体何が起こったのか、端的に言いますと、今までリタッチング(僕の仕事)を仕切っていたヘッドリタッチャーが突然今日会社を去り、今日付けで僕がヘッドリタッチャー(Retouching Director)に就任することとなりました。4年前に自分の会社を立ち上げてすでに会社の社長は経験済み(現在進行形)ですが、今回は言わば他人の会社の中枢を担う重要なポジションを与えられるということで身が引き締まる思いです。小さな会社ですが、乗りかかった船です。上の方でふんぞり返ってる有名会社に肩を並べられるくらいまで会社を成長させる手助けをしたいと思っています。
ロンドンでいろんな逆境にあい、人間不信に陥りそうな苦い経験もして、半ば逃げるようにしてロンドンを後にし、再びニューヨークにもどって来て、なかなか新しい仕事が見つからず路頭に迷っていた僕を拾ってくれたのが今の会社です。ロンドンでは超有名ファッションフォトグラファードュオの元で働いていたので、すぐにニューヨークで次の仕事が見つかるはずと高を括るっていたんです。でも現実はそんなに甘くは無かった。僕の前に広がっていたのはリタッチングビジネスの氷河期、広告ビジネスの大転換期。本当に読みが甘かったです。それでもなんとか面接まで漕ぎ着け、即決で僕を雇う事を社長と決めてくれたのがS君。今まで意地の悪い人達と喰うか喰われるかの世界で仕事してきた僕にとって、S君は天使のような存在で。僕のことを認めてくれて最大限に敬意をはらってくれていたのが伝わってきて、心地よい信頼関係の元、上下の関係を取り払った彼との仕事は本当に楽しかったです。去る者は追わず、来るものは拒まずだけど、S君、戻って来たくなったらいつでも戻って来たら良いさ。

S君がいてくれなかったら今この会社で働いてなかったかもしれない。S君が骨組みを作ったこの会社、もう一回立て直すために微力だけど、力を注いで行きたいと思ってます。

コーヒーが飲めないS君、本当に近いうちお茶しようね。今まで本当にありがとう。



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