先週から今週にかけてイギリスはEU離脱関連で揺れに揺れ、先がなかなか見通せない状況ですが、とりあえず新しい首相、新政権が出来るまでは表向きには何もできないわけで、感情的になってしまってる人達の怒りが収まるのを待ってる感じです。最近、なぜかハワードスターン(アメリカの人気ラジオホストでアメリカズガットタレントの審査員でもお馴染みの)のラジオを会社で聞いてるんですけど、彼のお母さんが、

"もう腹立たしいったらありゃしない"

って凄い怒ってて、

"何に怒ってるの?"

って彼が聞いたら、

"イギリスよ。EUを出るとか出ないとか、私にゃサッパリわからないけど、とにかく腹立たしい!"

って言ってたそうです。

確かに今何が起こってるのか本当は全然わかってないのに訳も分からず怒ってる人が結構いるんじゃないかと...

今のイギリスの状況を例えるなら、ずっと辞めようと思ってた会社にフリーランスになりますって言って、でもまだしばらくはこのまま働いて、で、会社を出てからもフリーランスとして関係を続けていきたいです!って言ってる感じじゃないかと。本人は自分には実力もあるし、フリーでやっていく自信もあるし、いろんな束縛から解放されるから、最初はきついけどまあ何とかなるかなと踏んでるわけです。イギリスはかなり強気なんです。(今のところ猛反発受けて意気消沈してますが...)

長い目で見たらEUも離脱を決めた大手取引先のイギリスを目の敵にしてずっといびり続けるわけにもいかないだろうし。今回のこの世界中の大騒ぎを見ていると、やっぱりイギリスがヨーロッパの中心的存在なんだなって事が逆によくわかる気がします。イギリスが、どうでも良い取るに足らない小国だったらこんな大騒ぎしないでしょ?(まだ何も変わってないのにちょっと周りが騒ぎ過ぎな感はありますが...)


今回、イギリスのEU離脱関連について書いてる論評をいくつか読んでみたんですが、同じ事柄なのにこうも違う見方があるものかと感心しきりです。
イギリスなんてもう見切って、日本の企業は今までイギリスに置いていた拠点もドイツかフランスに移してしまえ!なんて人もいれば、その真逆で、フランクフルトは退屈だし、パリは税金高すぎるから、やっぱりイギリスに拠点を置いとくのが一番なんじゃない?って人もいて、かなり興味深いです。さらに言うと、もうイギリスはEUを見切ってこれから発展が十分期待できる国が集まってるイギリス連邦(Commonwealth of Nations)の加盟国との関係をさらに強固なものにして加盟国間での貿易をし易くして安全協定もしっかりと...なんていったらこっちの方が良いんじゃないの?とか。ちなみに規模だけでいったら世界人口の1/3をカバーしてるんだそうです。アフリカ諸国にオーストラリアにシンガポールにインドかあ。なるほど。

ジョージ2世の末裔で時期首相の大本命のボリスさん、今後、中国とも大接近したいと考えてるようですし、彼が描く大英帝国復活のシナリオはちょっと壮大すぎて、一般の人には傲慢で身勝手な考えとしか今んところ映ってないようです。

でも、ちょっと見方を変えると、時代にそぐわなくなった古い規則を見直して、商売の行き来はし易いようにゆるーくして、テロや安全対策については徹底的に仲間同士で助け合っていくような新しい繋がり方を世界各国が模索する段階にすでに入って来てるんじゃないかともいえるのではと。これからイギリスがどうなっていくのか、注目していきたいと思います。

などと書いてたらEU離脱派からEU加盟を希望している危険な国としてジョーカー扱いされていたトルコの空港でまた自爆テロ。今回のイギリスの決定が少なからず影響してるんでしょうか? テロが起きる根本の原因を解決しない限りもう防ぎようなんて無いです。世界がまた自国の周りに壁を作る方向にだけは進んで欲しくないと切に願うばかりです。

今旅行中のみなさん、これから旅行計画中のみなさん、くれぐれもお気をつけてください。



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