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昨日はtube(地下鉄)が6時からストライキらしく、結構仕事を早く切り上げて帰っていい人もいっぱいいたようで、ニュースで駅前が大混雑してる映像を横目に黙々と仕事。で、仕事も終わってその帰り道、赤い鞄を誇らし気に掲げるスーツ姿の男の人をパシャパシャ写真に撮る様子がニュースが流れてて、"この人何やってんの?" とまじまじと見てたんですが、その後、同じ人が
予算案の話を議会でしてたので、あー政治家なのね。となぜかなんとなく納得。で、あれっこれってなんかに似てるぞ。赤い鞄持ってパシャパシャやってた場所が 似てるんですよねー。なんだったかな? とにかくイギリスにはこういう昔からの伝統で今だに受け継がれている恒例の行事みたいなのが多いみたいですね。アメリカだったらホワイトハウスの前で会見が辛うじて近い?! でもこの"赤い鞄行事" (バジェットデーっていうそうです。) は日本にもアメリカにもないので、イギリスっぽくて良いなあと思います。 イギリス人って伝統と格式を重んじる国民って印象を持って欲しい?!みたいですが、外人の僕からしたら実はイギリス人っていうのはただのうれしがりのお調子もんなんじゃないか?って気が...現にこの日だけは財務省でお酒を飲んでも良いって正式に定められているそうですし。とにかく"イギリス人はお調子もの疑惑" をさらに膨らませる慣例行事の数々....探さなくてもまだまだいっぱいありそうです。笑

で、この赤い鞄、中には今年の予算案がちゃんと入ってるそうで、今から審議始めますよってことで、マスコミの皆さんがパシャパシャやってたわけなんです。由来はというと1860sまでさかのぼるそうで、最初に担いだ人はWilliam Ewart Gladstone というかただそうです。

Cropped_Gladstone's_Red_Box


この"Red box" (赤い鞄) は 正式には"Budget Box" (バジェットボックス) と呼ばれていて、今でも予算案発表の前には Chancellor of the Exchequer (日本で言うところの財務大臣、大蔵大臣) が この赤い鞄持って、11 Downing Street (あっ首相就任が決まった時、キャメロンさんが立ってたとこの隣?向かい?どうりで似てるはずだー)で報道の皆さんの写真撮影に応じるのが恒例行事になってるんだそうです。ちなみに今のChancellorは George Osborne氏、赤い鞄持ってる人です。なるほど。で、日本とかアメリカと違い、この予算案が通るのか通らないのかって延々ぐずぐずやるようなことはないというか、この時点ですでにほとんどの審議が終わっちゃってるので通過しないなんてことはほとんどないそうです。で、今年の予算案の内容は?って思った人は自分でBBCのニュース見てくださいね!