ということで、A君自家製のHummus(ハマス)食べてたら、Cさんが

"この前、 Barbican centre 行くって言ってたけどどうだった?"

って聞いてきたので "海辺のカフカ" のこと話し始めて、日本の超有名な演出家と俳優が出てて、原作は村上春樹でセットがすごく斬新でと、ここまでは順調に説明が進み、ストーリーを説明し出してしどろもどろ。夢なのか現実なのか?色んなストーリーが同時進行&シンクロする展開を口で説明するのは至難の技。まあなんとか説明し終わって、"ハルキ ムラカミ はじきににノーベル文学賞取るよ" なんて知ったかぶって言ったら、突然、Mさんが乱入。
 
"彼の本で一番好きなのはどれ? 私はねーなんちゃらなんちゃらのー...." やばい展開になってきた。Mさん、読書好きだったんですね。(すみません。僕、日本人なのに彼の本、ほとんど読んで無いんですー。しかも英語のタイトル言われてもちんぷんかんぷん...)いらんこと言わなきゃ良かった…まあなんとかごまかして1Q84は長くて全部読んで無いよねー。と意見が一致したふりして一件落着! と、ほっと一息。

そしたら、

"カズオイシグロ" の  "Never let me go" 知ってる?なんて言うもんだからもう一気に大復活!! この本は英語も日本語も映画も観てて、わたくし、隠れイシグロファンなわけです。


(脱線:村上春樹とは正反対といっても良いくらい、二人の語り口、ストーリー展開が違います。奇想天外でハラハラドキドキ、でもすごく哲学的なのが村上さんなら、飄々としてさらっと、でもいつの間にかフィクションの世界を通して現世界の自分の生き方について読み手に深く考えさせてしまうのがイシグロさん。強いて言うなら両者とも確固とした不思議ワールドを持っているということ。現実にはありえないような世界と平凡な日常を絶妙に溶け込ませ、情緒的で心象的な誰もが持ってるセンチメンタルな部分をくすぐる独自の妙を持っている。)


思わず "彼は最高!"  って言っちゃって、そしたらMさんが、ちょっと待った!!っと物言いたげな雰囲気...

"彼の本は良いんだけど、なんか言い回しがストレート過ぎるっていうか端的っていうか単純な単語しか使わないからなんか深みが足りないのよね-。" と。なるほど、僕でもなんとか読めたし、一理あるかもですねー。(心の中で、わかってないなー彼の良さが、と、つぶやく...)   でも、さすが読書好きのMさん、アメリカ人でも(思いっきり偏見...すみません)深みのある文章にしてとか蘊蓄たれるんですねー。英語でそれを可能にするのってかなりハードルが高いのでは? とにかく御見逸れしました。

僕もイシグロファンとして、

"あのシンプルで飾り気のな語りで非日常的なストーリーに現実感をもたせてみんなを話しに自然に引き込ませるんだよー。イシグロワールドにね!"

って一石投じておきました!。ふー。

ということで、本も映画もオススメです。特に映画の方は、命とか運命とかがテーマのかなり切ない映画なので、映画通の友達とか恋人とかとみたい、ちょっと大人向けの映画です。

僕は話しにも出てくる"Never let me go"って曲のモデルになった曲があるはずと思っていろいろ探したことがあって。
自分が思ってたのと全然違ったので、かなりがっかりはしたんですが、これもまた楽しみの一つということで。

今度、新しく出たカズオイシグロの本読まないと。やばい、読まないといけない本が山積み!! ちなみに彼の新しい本の名前は "The Buried Giant" です。



本:    Never  let me go

映画オフィシャルトレーラー:https://www.youtube.com/watch?v=sXiRZhDEo8A

日本語版予告:
”わたしを離さないで” https://www.youtube.com/watch?v=eRgKlE1J9D4
  
youtube(UK):   https://www.youtube.com/watch?v=BfUABH_Cg1w


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