ニューヨーク、今んところブルックリン派です。

慣れ親しんだNYからLondonに武者修行。自分で言うのも何ですが、激動のロンドン生活を経て再びニューヨークへ!落ち武者?凱旋帰国?さあ、どっちなんでしょう...日本、ロンドン、ニューヨーク、どこへ行っても上手く枠にはまれない、はみだしオヤジのつぶやきブログです...


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もちろん、想像図です...



ニューヨークにからロンドンに来る前からプロセス始めてたんですが、ようやくリファイナンスが終わりました! こんなに大変なら(結局足掛け3ヶ月)2、3日ニューヨークに戻って済ませたほうが良かったのでは無いかと。
まあ何事も良い経験ということで。いろいろ話すと話が長くなってしまいますので、かいつまんで。

数年前に頭金ほとんどない状態で中古の2ベットルームのアパートをブルックリンに購入したんです。
買うまでも大変だったんですが、買った後も大変で。それでもなんとか1年目を乗り切り、2年目3年目とようやくブルックリンの生活も慣れてきたときにロンドンに呼ばれ?!、急きょ人生設計変更でロンドンへ。で、持ち家どうする?ということでいろいろ模索、で、しばらくはレントに出すという方向で動いていたんです。ロンドンの不動産の物価上昇率(去年だけで25%アップとかちょっと異常です!)にはかないませんが、ニューヨーク、特に持ち家があるブルックリンもかなりの上昇率で ローンの金利も歴史的と言われてた数年前よりさらに下がって、リファイナンスいつするの?今でしょ!(古い!)ってことで。もっと用意の良いひとならロンドン来る前に終わらせてこれたと思うんですが、見事なまでに事はうまく運ばず。銀行の人も”まあ後は承認を待ってサインするだけですから!”なんて言うもんですから、すっかりその言葉信じ込み、済ませられるところまでは済ませて、とりあえず渡英。

最初の一ヶ月はロンドンの生活に慣れるのに必死で。後から必要な書類の請求が小出しで届き、その度にメールしたり国際電話したり。ようやく必要書類も出揃い、あとはクロージングするだけってだんになって”Power of Attorney(訳してPOA)" がどうのこうの。パワーオブアトーニーってなんじゃ?っとなってまたドタバタ。要約するとですね、ローンを今の安い金利で組みなおしてもらう最後の日(クロージング)には銀行の人、ローン関係の人、弁護士(*リファイナンスの時は自分で弁護士を連れていく必要はありません)、本人と一同に会して書類にサインしないといけないわけです。で、僕は仕事を休んで高いチケットを払ってサインだけするためにニューヨーク に戻る余裕も予算もなかったので、代理でサインしてもらうことに。そう、つまりなんらかの都合でその場に行けない場合、代理人に委託して代わりにサインしてもらうことを"パワーオブアトーニー”と言うんです。ああ、じゃあそれで、と気軽に考えてたらまたそっからが大変で。

まず、ロンドンのアメリカ大使館でしかその手続きをやってないとうことで、とりあえず予約を取ろうとアメリカ大使館に電話。電話しても全くつながらず...やっと繋がったと思ったら申請はインターネットで行ってくださいとのこと。仕事しながらだったので、ここで挫折する日々。それでもなんとか頑張って申請まで漕ぎつけたと思ったら、予約が入れられるかの確認は後日とぶっきらぼうで機械的なメールが 届き。今日金曜日ってことは来週? もちろん。 よし、月曜日だ、予約入れるぞ!とやる気満々でメール待ってたら、な、なんと、信じられないコメントが!

”今、人員が足りていないので、予約は現在受け付けておりません。どうしようもなく急いでいる人はローカルの"notary Public( ノータリーパブリック...公証人サービス)”を自分で探して、1、そこで手続きを行い、2、その後、サインした書類をまた別のところに送って、公証の文章であるという認証をまたもらい、その書類が送り返されてくるのを待つと。ちなみにこれが、送られてきたメールです:

Subject: Notary Services
Date: April 24, 2015 at 1:58:11 PM GMT+1

There will be notary slots opening up but we have been having staffing issues so have been unable to open appointments.  Please check back or if this is an urgent matter, you may wish to have your documents notarized through the British system.  Documents notarized in this way are acceptable for use in the U.S. as they comply with the Hague Convention Abolishing the Requirement of Legalization for Foreign Public Documents.  Notarization under this system is a two-step process.
Step 1:  Have your documents signed in front of a Solicitor or Notary Public. Locate one near you through the Notary Society.
Step 2:  Then have the documents legalized by the Foreign and Commonwealth Office (FCO). The FCO will legalize documents by means of an ‘Apostille’ (the legal term for the legalisation certificate). In addition to documents witnessed by notaries public and solicitors, documents such as UK public records (birth, death, and marriage certificates; probate documents; all documents certified by court officials, the Patent Office, and Companies Registration Office, etc.) can be legalized at the FCO.
For further details, please see the FCO’s Legalisation webpage.  Documents that comply with the Hague Convention Abolishing the Requirement of Legalization for Foreign Public Documents are entitled to recognition in any other Convention country without any further authentication.  Such recognition is an obligation on the part of the United States to the other countries party to the Convention and the federal courts and state authorities have been alerted to this obligation. (For more information on the Hague Convention, please visithttp://travel.state.gov/content/travel/english/legal-considerations/judicial/authentication-of-documents/notarial-and-authentication-apostille.html
 
 
Sincerely,
Notary Services
U.S. Embassy London

しょうがないので、このアメリカ大使館が示した想定外な案で行くとこに急遽決定。信じられないことにこの作業にかかる時間だけで、およそ2週間!なんでこんなに時間かかるの? もうちょっとなんとかなりませんか? とにかく、この作業に入る前にアメリカの銀行にこの方法でPOAの書類を作っていいのかを確認。アメリカの銀行の対応もたいがい遅い遅いと思ってましたが2日でオッケーの返答が。アメリカの方がレスポンスが早く感じるなんて...頑張れイギリス!! アメリカになら頑張れば勝てる!...かも。

もうこの時点でなんか意地になってて、もうこうなったら何が何でもロンドンにいながらリファイナンス終わらすぞ!と、半ばやけっぱちで関係各所に電話かけまくり。 会社の近くに(といっても歩いて片道20分)のところを見つけて即電話。次の日留守電に残しておいたメッセージを聞いて電話してきてくれた人にすぐアポとって、ようやくPOAの手続き開始! 当日行ったら事務所がその人(おじいさん)の家で、リタイアした後副業でやってます感が思いっきり漂ってました。対応してくれたおじいさんはすごく良い人で、先日あったイギリス総選挙の話とか、フットボールの話(アーセナルファンだそうです!)とか娘さんがウエブサイトの会社で働いてることとか。作業自体はいたって簡単で世間話が無かったら5分もかからなかったんじゃないかと(笑)。で、あとは僕とそのおじいさんがサインした書類をForeign and Commonwealth Office, FCO)に送ってApostille(イギリスで作られた書類を公証の文章として認められた事を証明する印章)を貰えば、そのPOAの書類は完成。

あとは、そのおじいさんからの電話待ち。週末家にいるときにふっと気になって、コピーでもらった書類に目を通し、唖然。なんと、そのおじいさん、最初のページの僕の名前書き間違えてる!!で、それを見落としてしまった自分はもっとショぼい!! でも、週末なのでもちろん連絡がつくわけなく。月曜日の朝にすぐ連絡してすぐ直してもらうようにお願いして。まあ、僕のサインが間違っていたわけではないので、一からやり直しにはならずに済んで一安心。数日後にようやくオリジナルが帰ってきて、即フェデックスでニューヨークへ送り。このリファイナンスの書類のリミットが今月末だったので本当にギリギリセーフでした。

いろいろ苦労はしましたが、すごく良い経験にはなったと思います。授業料だと思えばこの数ヶ月バタバタ動き回って時間を費やしてしまったことも無駄にはならないかなと思います。
次もしロンドンにいながらニューヨークでクロージングしたいって人がいたら ”POA”すれば” ってさらっと助言してあげたいと思います!
 



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